ご挨拶

 医学会全体に目を転じますと、単施設から他施設共同研究が推進され、さらには全国規模での症例蓄積によって大規模データを収集し、日常診療の参考資料ならびに科学的根拠に基づいた診療ガイドラインが策定され、さらにはこのデータを常に最新の状態に更新し発信することで、翻って科学的根拠に基づいた日常診療の質の向上に大きく貢献しています。
 本邦において呼吸理学療法が国民の健康に貢献するためには、学術水準が施設や研究者間の狭い範囲での競争的な切磋琢磨にとどまるものではなく、学術的な意義を有するデータベースを構築することが急務であると考えます。
そこで、日本呼吸理学療法学会では、呼吸理学療法(リハビリテーション)に関する国内データに基づいたエビデンスを構築することを目的としてレジストリ研究を立ち上げております。

現在進行中の研究
 フレイル・サルコペニアを合併するCOPD患者の理学療法レジストリ
 新型コロナ感染症回復患者のリハビリテーションレジストリプロジェクト

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